まんぷくから学ぶ!誰にでもわかる知財の基本

  

現在放送中のNHK朝の連続テレビ小説【まんぷく】が大詰めを迎えているようです。当社でもみんなが口をそろえて面白い!と大絶賛する、この【まんぷく】。 わたしは観ていなかったのでいまさらながらあらすじを見てみると…これはハマるのもわかる面白さでした!

  

https://twitter.com/asadora_bk_nhk

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あらすじ

いまや私たちの生活に欠かせないものとなった「インスタントラーメン」を生み出した夫婦の知られざる物語を描きます。何度も失敗してはどん底から立ち上がる“敗者復活戦”を繰り返した末、二人は世紀の大発明へとたどりつくー人生大逆転の成功物語です。(番組公式サイト番組紹介より https://www.nhk.or.jp/mampuku/about/

…とのこと。

物語のモデルは、1958年に世界で初めてインスタントラーメンを発売した日清食品創始者である安藤百福氏とその妻、仁子氏。お話の中では、萬平と福子として登場します。このあらすじを読んだだけでも面白そうですよね。

  

まんぷく+ラーメン?

苦労して生み出した【まんぷくラーメン】ですが、その人気とともに粗悪な模倣品が出回ります。しかも、味や包装・宣伝方法までもそっくり似せた【本家まんぷくラーメン】が販売されていることが発覚しますが、そんな騒動を乗り越え、結局、萬平は【まんぷくラーメン】で商標権を、その作り方で特許権も取得できたため、無事に偽物たちを駆逐できました。

【まんぷく】+【ラーメン】。確かにこれは、ともすれば一般名称とも思われる組み合わせではあります。実際にドラマでも模倣品【本家まんぷくラーメン】を売り出した会社の社長が、まんぷくラーメンも普通の言葉、「まんぷく定食」のようによくある一般名称なのだから使っても許されると口論するシーンがありました。

しかし、当時としては画期的だった福子が出演するテレビCM広告や、透明部分から中身を一部見えるようにしたセロハン包装紙等を使用した継続的な利用・広告宣伝によって、この商品を見れば【まんぷくラーメン】だ!との認知が広まり、だれしもが出所を認識したことで商標が認められた、ということなのではないでしょうか。

突然ですが、この【まんぷくラーメン】実際に商標はどうなっているのか気になり、おなじみJplatpatで検索してみました。すると…

  

参照:https://www.j-platpat.inpit.go.jp/web/all/top/BTmTopPage

  

ちゃんと日清食品ホールディングス株式会社が2017年に出願していました!このドラマに備えての出願とすればこのように2年近く前から事前に出願をして万全を期して、今に至っているのですね…。企業が商標を重視している姿勢がよくわかります。

 

ライセンス契約って?

まんぷくラーメン製造の特許権を取得し一安心の萬平たちでしたが、それだけでは後から後から出回る粗悪品・模倣品撲滅にはならないという壁に突き当たります。 そこで即席ラーメン業界全体の信用の底上げのために、萬平は特許を公開して料金を支払えばどの会社でも【まんぷくラーメン】と同じ製法で即席ラーメンを作れるようにしようと考えました。これがまさに、ライセンス契約ということですね!

  

さいごに

普段の生活では身近に感じることが多いとはいえない知的財産権ですが、こんなに誰にとっても大事なことだと知れるきっかけになると感じました。

今まで見ていなかった方でも大丈夫です。途中からでも見ても十分理解できる充実したあらすじマンガ(https://www.nhk.or.jp/mampuku/manga/)があります!

これを読み切ってにわか【まんぷく】ファンとなった私も、毎日の放送を楽しみにしていきたいと思います。

3月いっぱいで放送が終了する【まんぷく】、この先どうなっていくのか目が離せません!

  

〈ライタープロフィール〉
小川 映子(おがわ えいこ)

GMOブライツコンサルティング株式会社
IPソリューション部/商標担当
consul@brights.jp

2018年に入社。商標データから得られる様々な情報の可能性と面白さを日々学びつつ、商標データから見る競合他社調査や、お客様に対しての商標セミナー開催など、商標関連業務に携わっています。趣味はジム通い、散歩、海外ドラマ鑑賞。