Coca-Colaの仮想通貨?商標名に”COIN”を含む仮想通貨関連の出願がトレンドに

中国の電子商取引(EC)大手アリババ・グループ・ホールディングは2日、ドバイを拠点とする仮想通貨「アリババコイン」の運営会社アリババコイン財団に対し、商標権を侵害し混乱を招いたとして提訴しました。(出典:ロイター通信

アリババコインのHPを確認したところ、ロゴやHPの色合いなどが本家アリババ社が使用している、オレンジ、白、黒などを使用しており、確かに消費者の混乱を招きかねないといった印象。

報道された「ALIBABA COIN」と同様、近年、商標名に”COIN”を含む仮想通貨関連の出願が多く見られるのです。

仮想通貨における商標トレンド

下記図は世界最大の商標データベース「GlobalBrandDatabase(以下略GBD)」での検索結果をまとめたもの。実際に2017年以降、商標名に”COIN”を含む商標かつ指定商品に”Virtual currency(仮想通貨)”を含む商標は、全体の約3割程を占めており、仮想通貨関連の商標名に”COIN”を含むネーミングがトレンドとなっていることが伺えます。

有名ブランド名+coin

GBDで”COIN”、指定商品に”Virtual currency(仮想通貨)”を含む商標を確認したところ、「有名ブランド名+coin」ネーミングの仮想通貨関連商標が確認できました。

1.facecoin

2.COCACOIN

3.COLACOIN

「1.facecoin」は、http://facecoin.tech/でサイトが立ち上げられており、facbookロゴと雰囲気の似たロゴを使用している印象。FaceCoinのウェブサイトや事業計画書からは、イーサリアムのスマートコントラクトを活用した、広告の出ないfacebookを目指していることが伺え、facebookを意識したネーミングをしていることが考えられます。

「2.COCACOIN」「3.COLACOIN」は、”AHARONIAN, GREGORY MATHEW”という個人が出願人となっており、http://cocacoin.org/のみサイト確認ができ、現時点で運営はされていませんでした。

また、中国のデータベースを確認したところ、GBD結果と同様に”COLA”を含む出願商標が確認できました。これらは、コカ・コーラ社ではない第三者により出願がされており、https://www.coincola.com/でサイトが運営されています。理由は不明ですが、コカ・コーラのブランド名は仮想通貨のネーミングに需要があるのかもしれません。

画像出典:中国データベース(http://wsjs.saic.gov.cn/txnS02.do?locale=zh_CN)

 

また、こちら「FACEBOOKCOIN」の出願商標。本商標は、登録には至っていませんが、「有名ブランド名+coin」のネーミングは他にも多く存在していることが考えられる出願です。

画像出典:中国データベース(http://wsjs.saic.gov.cn/txnS02.do?locale=zh_CN)

仮想通貨におけるドメインネームトレンド

仮想通貨ブームの余波はドメインネームの価格上昇にも影響しています。2017年の仮想通貨関連のドメインネーム登録件数は2016年の約6倍に達し、“coin”を含むドメインの平均価格は2011年との比較で600%もの上昇となり、187ドルに達しています。また、 “crypto”という用語を含むドメインの価格も2011年から740%の上昇を記録。

また、”bitcoin”がホストネームのドメイン(例:bitcoin.com)の価格も上昇しており高額な金額で売却がされています。当社で、”bitcoin”がホストネームドメインネームを簡易調査した結果、358種のccTLD/gTLDの内229種ものccTLD/gTLDが取得されていることがわかりました。(*取得済には売却中ドメインも含まれます。)

市場のトレンドには敏感であるべき

現時点で、アリババ社は仮想通貨への参入意思はないものの、アリババコイン社の展開にモノ申しました。今回商標データベースを確認したところ、有名ブランド名を含んだ出願が複数確認できたことから、自社で展開の予定はなくとも、市場のトレンドを踏まえるこや、重要ブランド名を含む出願商標の把握が重要であることを学びました。自社が守るべき、把握すべき、権利範囲の視野を広げることは、ブランドを守る側のエチケットではないでしょうか。

 

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