出願商標から見る将来のビジネス予測最新情報「2018年最も勢いのある企業とは?」

「技術」を守る特許とは違い、「ビジネス」を守る商標からは、今後のビジネス化動向を予測することが可能です。

2018年に入り気づけば2月も後半に突入して参りました。世界最大の商標データベース「GlobalBrandDatabase(以下略GBD)」を活用した「出願商標から見る将来のビジネス予測最新情報」をお届けいたします。

出願商標から見る将来のビジネス予測最新情報

2018年に出願された商標は113,213件。既に多くの出願商標が存在しています。その内、出願件数の多い権利者TOP5はこちら。

権利者TOP5

上位5社の内、韓国企業が3社ランクイン。ランクインはしていないものの出願件数の多い韓国企業は数多く目に留まりました。

1位は124件の出願を行っている中国の企業「上汽通用五菱汽車社」。2017年には出願数が25件だったものの、2018年に入ってまだ1か月足らずで、この出願数の多さ。堂々1位にランクインです。

最も勢いのある企業とは?

中国でのEV開発競争が過熱している中、1位にランクインした上汽通用五菱汽車社(http://www.sgmw.com.cn/)が販売する小型二人乗りEV「宝駿 E100」は、政府による助成金などを差し引くと約60万円で購入できる自動車。2017年に地域を限定して発売されると補助金効果もあって人気を集め、わずか5か月で1万1,000台以上を納車しているとのこと。そんなE100は2018年、販売地域を拡大する予定。2018年最も勢いのある企業となるかもしれません。

出願態様

商標を出願する際には、その商標を使用する商品や役務(サービス)を指定するのですが、その指定された商品や役務が属する業種も合わせて指定します。 この業種のことを”区分”といい、1から45までの区分が存在します。同社は、下記3種類の商標を、ほぼすべての全45区分において出願していることが特徴的であり、2018年の販売地域拡大に向けての勢いを感じる出願となっています。

 

指定商品・指定役務

指定商品・指定役務は、登録を目指して出願する商標を使用することを希望する商品又はサービスを、その内容及び範囲が明確に把握できるように、具体的に記載するものです。

乗り物などが対象となる区分である、第12類のに記されている指定商品はこちら。

2017年の出願商標の指定商品には”電気自動車”の記載に留まっていましたが、2018年度の出願は、”陸上、水中、水上、船”などという記載が確認できます。電気自動車だけではなく、陸上に限らず、水上やその他様々なシチュエーションにおいても使用可能な未来型の乗り物の展開も視野にいれているのかもしれません。「2017中国・柳州上汽通用五菱杯世界水上エクストリームスポーツ大会」を主催する同社は陸上だけではなく、水上への展開にも積極的にしていくことが期待できます。

出願国

全ての商標の出願国はインドネシアに対して行われていました。

大家族が多く、家族や友人と連れだって車で出かける機会の多いインドネシアでは、コンパクトクラスの3列シート車が大きなシェアを占めますが、2017年にはこのコンパクトクラスの3列シート車を出展した同社は、年間3万台の販売を目指すといいます。インドネシアの自動車市場の9割以上は、日本メーカーの製品が占めており、「日本車大国」と表現されるほど。下記、2017年度のインドネシアにおけるメーカー別新車販売台数ランキング表。上汽通用五菱汽車社が目指す年間3万台とはランキング内でかなり上位に食い込むことを指します。ノリに乗っている同社の勢いは日本企業を脅かす存在となるのでしょうか。

引用:https://www.marklines.com/ja/statistics/flash_sales/salesfig_indonesia_2017

 

同社はゼネラルモーターズと上海汽車、柳州五菱汽車の3社による合弁会社で2002年11月18日に設立された会社でありますが、日本の自動車メーカーの三菱自動車社となんだか似ているような気がするのは私だけでしょうか…。

 

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