あえて企業名を隠す「デ・ブランディング」 からロゴの影響力を考える

あえて企業名を隠す「デ・ブランディング」 からロゴの影響力を考える

 

時計メーカー大手のセイコーホールディングスは、2017年3月より時計の文字盤から「SEIKO」のロゴを取り除くとメディアで取り上げられていたことは記憶に新しいのではないでしょうか。

出典:http://www.nikkei.com/article/DGXLZO14377600S7A320C1TI5000/

 

「SEIKO」のロゴを消し、新たなロゴを入れることでブランドイメージの刷新を狙っており、同社サイト内も新たなロゴを使用した時計に変更され、ファッショナブルなイメージになっています。

 

あえてブランド名や企業名を伏せたブランド戦略を「デ・ブランディング」と呼ぶそうです。

 

この戦略が有名になった商品がコカ・コーラのネームボトル。

通常「cocacola」と商品名が記載されている箇所に、様々な名前が記載され、SNSなどを中心に話題となり、開始から5週間で1億本以上を売り上げるなど、画期的なコカ・コーラのキャンペーンとなりました。

 

この他のデ・ブランディング事例としては、ナイキが自社のロゴからブランド名を取り去り、スウッシュ(Swoosh)と呼ばれるマークだけに変化させたこと。米スターバックスが「STARBUCKS COFFEE」というブランド名を取り去り、セイレーンと呼ばれる人魚のロゴだけを残したことなどが挙げられます。 両者ともイメージのみのロゴに変更されスマートな印象に変わったように感じます。

少し話が変わりますが、キリンビバレッジが商品名を伏せたままで試飲缶100万本を無料配布したそうです。

商品名がないとその後の購買行動につながらないのでは?と心配になってしまいますが、キリンビバレッジという信頼のある企業だからこそできる大胆な取り組みであり、非常に斬新なキャンペーンです。

 

[考察]

 

長い歴史から培った、商品や企業の安定したブランドイメージがあるからこそ、ブランド名や企業名を隠すことができ、新たなイメージ発信や商品力のアピールができる事例だと思います。

ナイキやスターバックスのロゴ変更、当初は企業名が消えることに違和感がありましたが、変更されたロゴが見慣れてしまうと、過去のものよりスタイリッシュに感じますし、どこの場所に店舗があったとしても景観を損ねない利点などもあると感じました。

ブランド名や企業名を伏せずとも、大企業のロゴの変更は世間から注目されるニュースのひとつであり、企業の顔であるロゴの変更は、企業の未来への意思表明ともなるのです。

2016年の印象的だったロゴリニューアル」を見ましても、各ロゴのイメージが刷新されており今後の企業の展開が楽しみになるのではないでしょうか。

ネームボトルやキリンビバレッジの新商品名を伏せたキャンペーンなど、SNSで拡散させられることを狙ったマーケティング戦略についても興味を持ちました。今後ブランディングの視点で各企業の展開にも注目したいです。

 

企業名や商品名がなくともユーザーへ与える影響力が大きい。ということは、日ごろから、また長い歴史の中から、ロゴというものが私たちユーザーへ「企業イメージ」「商品イメージ」など目に見えない「様々なイメージ」を植え付けているということではないでしょうか。

 

 

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